Hitomi Ariga
本作は、劇団YOLOが贈る新作オリジナルミュージカル。
「あたりまえであるべき愛を」をテーマに、静かな海に抱かれた長崎の離島を舞台に描かれる、繊細な愛の物語。
月島仁と、進行性の健忘症を抱える日高碧。
日々少しずつ記憶を失っていく碧と、そんな彼を穏やかに見守りながら共に生きる仁。
こぼれ落ちる名前、色あせていく思い出、それでも確かに存在し続ける“いま”のふたり。
記憶と忘却の間で揺れながら、それでも何度でも「君に会いたい」と手を伸ばす
そんな彼らの時間を、優しく、静かに、そして力強く描く意欲作。
忘れられても、忘れてしまっても、それでも愛し続けることはできるのか。
“記憶”という儚いものに頼らなくても、人は誰かを愛せるのか。
『メメント・モリ〜僕が愛した日々〜』に次ぐ、劇団YOLOの第二作目となる『イルカは記憶の海を泳ぐ』は、“いま”を生きるすべての人に贈る、愛の物語。
記憶の海をたゆたうふたりの姿に、あなたの心がふっと寄り添うことができたなら。
ミュージカル『イルカは記憶の海を泳ぐ』にぜひ、ご期待ください。
ストーリー
30歳の小説家・月島仁は、進行性の健忘症を抱える恋人・日高碧と共に、長崎の離島で静かに暮らしている。記憶を失っていく碧と、共に過ごす限られた時間を大切に生きる。
仁は開業医の息子として育つが、小説家を志し、父の期待との間で孤独を抱えていた。そんな時、都心の教会で碧と出会い、「忘却はより良い前進を生む」という碧の言葉に救われる。
仁は作家デビューを果たし、碧は幼稚園の先生になった。ふたりは東京で同棲し、穏やかな幸せを手に入れた。だが、突然の事故が碧を襲い、彼は進行性の健忘症と診断される。事故以前の記憶も、新しい記憶も徐々に消えていく。
都会での生活を離れ、ふたりは碧の故郷である離島へ。
記憶を繋ぐための努力もむなしく、碧は仁のことさえ思い出せなくなる。
それでも仁はそばに寄り添い、変わらぬ愛で碧を支える。
記憶と忘却のはざまで、ふたりが紡ぐ日々を描く物語。
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